昨季は先発出場3試合にとどまり、自らのポテンシャルを発揮し切れずに終わった木島徹也だが、今季は開幕戦から全試合で先発出場。その存在感は試合ごとに大きくなっている。
昨季は結果を激しく求めるがゆえの焦りから気合いが空回りし、不本意なシーズンを送ったが、今季は開幕前にFW陣に負傷者が相次いだこともありチャンスを得た。焦ることなく自らのプレーに集中することでパフォーマンスは安定。開幕戦からスタメンに定着すると、第4節・群馬戦(2○1)では讃岐移籍後初ゴールが生まれた。
前節・徳島戦では途中出場でピッチに立った兄・木島良輔と前線で2トップのコンビを組んだ。「目標とする選手」と慕う兄・良輔はJでのキャリア、実績ともに十分。対して木島徹は29歳でJデビューをした遅咲き。ゆえに周囲からは“木島の弟”と表現されることもままあったが、遅ればせながらチームの戦うスタイルにもフィットし、チーム好調の一翼を担っているいまは堂々と独り立ちしたストライカー“木島徹也”と呼ばなくてはならないはずだ。
(讃岐担当 松本隆志)
2016/04/02 00:18