「そろそろ決めないとまずい」。25日の練習後、金沢から今季移籍加入した水戸のMF佐藤和弘は今季初ゴールへの意欲をそう表現した。
その思いの根幹にあるのは、前節岡山戦での悔しさだ。「あれだけチャンスがあったのに決め切れなくて、チームメートに申し訳ない気持ちでいっぱい」と反省の弁を口にした。だからこそ、今節こそ「ゴールを決めて勝利をもたらしたい」という気持ちが強いという。
また、前節途中出場のFW宮本拓弥がゴールを決めたことも刺激になっている。「同じポジションの選手があの短い時間で結果を出したと思うと、もどかしさを感じる」と胸中を告白した。
4試合先発でノーゴール。焦る気持ちは分かる。ただ、試合を重ねるたびに周囲との連係が深まり、ゴール前に侵入する回数も増えている。ゴールの予感は確実に漂っている。昨季J2初ゴールを決めた「縁起のいい」長良川競技場で初ゴールを決め、チームに初勝利をもたらす。そのために背番号26はピッチに立つ。
(水戸担当 佐藤拓也)
2016/03/25 14:57