今季のホーム開幕戦でもある明治安田J2第3節・ザスパクサツ群馬戦を翌日に控えた11日。
練習を終えた関口訓充は、「こうしてサッカーができるのは幸せなこと。5年前の今日は考えられなかった」と語った。
5年前の2011年3月11日。この年、ベガルタ仙台に所属していた関口は、当時の状況について、「震災に遭ったときはサッカーどころじゃなかった。生活するのがやっと、食糧を確保するのがやっとだった」と振り返る。
「復興にはまだまだ時間がかかる部分もあるかもしれない。今でも苦しんでいる人もいる。風化させないことが一番大事。自分たちは今できるプレーを一生懸命やりたい」(関口)
未曾有の災害となった東日本大震災。「こうしてサッカーができるのは幸せなこと」と語る選手だけではなく、われわれメディア、そしてサポーターの方々にとっても、Jリーグがある日常が当たり前ではないことを思い知らされた。
明日の群馬とのホーム開幕戦。聖地・キンチョウスタジアムで行われる一戦を楽しむことができる幸せを胸に、キックオフを待ちたいと思う。
(C大阪担当 小田尚史)
2016/03/11 15:52