グラウンドを開放する自主トレとしては最終日となった18日、参加メンバーの中には、11日にC大阪との契約満了が発表された楠神順平の姿もあった。約1時間半のトレーニングとファンサービスを終えた楠神は、「3年間お世話になったグラウンド。最後にみんなと楽しくサッカーができてよかったです」と振り返った。
契約満了については、「しんどいときも一緒に戦ってきた仲間との別れはさみしい気持ちもあるし、サポーターに対しても、僕が来てから辛い思いばかりさせてしまったので、心残りもあります」と率直な胸の内を明かした上で、「少し時間も経って、ある程度自分の中では整理できました。やるしかないので」と話した。
本人も語ったように、C大阪にとって13シーズンから15シーズンにかけては激動の3年間だった。「自分の中でもなかなか思うような結果が残せなくて、正直、難しい3年間でした。ただ、そのぶん、サッカーでもサッカー以外のことでも本当に成長させてもらいました」と、心苦しさと感謝の気持ちが入り混じる、複雑な心境を語った。
今後については、「(現状は)何も決まっていないし、どこに行くかも分かりません」とのこと。明日19日の10時からは、サポーター有志による送別会が舞洲の練習グラウンドで予定されている。稀代のドリブラーとの別れ。寂しさは募るが、今後のサッカー人生に幸多からんことを祈りたい。
(C大阪担当 小田尚史)
2015/12/18 17:18