プレスの応酬が見もののセビージャダービー
今週末の最大の見ものはセビージャダービーだ。試合前のスタジアム周辺には今も危険なムードが漂っているが、それでも最近の両クラブの和解路線で、ずい分トーンダウンした。その分、純粋にグラウンド上の対決に集中できるというものだ。
状態はセビージャの方が良い。前節スポルティングを後半のラッシュで退け(2-0)、これで直近5試合で4勝1分。第4節には最下位に転落していたチームは、ベティスに勝ち点3差を付ける7位にまで浮上した。チャンピオンズリーグ第6節でユベントスを破ってヨーロッパリーグ出場権を獲得。そのヨーロッパリーグでも手頃な相手エル・モルデとの対戦が決まったとあってムードは良い。スポルティング戦ではMFステベン・エンゾンジに代えてFWエフゲン・コノプリャンカが入った途端、チームにスイッチが入ったことから、後半とほぼ同じ布陣&顔ぶれでダービーに臨むだろう。コノプリャンカが左サイドから突破し、サイドでプレーしていたMFミカエル・クロンデッリがボランチとしてボールを動かす形だ。ボールの出しどころがMFエベル・バネガとクロンデッリの2枚になればよりスムーズだし、さほど圧力のないベティスの中盤相手なら守備的なMF2人(エンゾンジとMFグジェゴシュ・クリホビアク)ではなくクリホビアクとクロンデッリのコンビでも機能するのではないか。ボール出しさえうまく行けば、あとはコノプリャンカ、FWホセ・アントニオ・レジェス(ダービーでは燃えるので先発起用もある)とSBのDFセルヒオ・エスクデロ、DFマリアーノのサイド突破から活路が見いだせるだろう。問題の1トップの人選が唯一の謎。長身のFWフェルナンド・ジョレンテかスピードのFWケビン・ガメイロかは、空中戦狙いかラインの裏狙いかで決まるだろう…
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(BLOGOLA編集部)
2015/12/18 12:27