抜群の安定感を見せるバルセロナ
バレンシア対バルセロナは今最も不安定なチームと安定しているチームの顔合わせになる。
バルセロナは前節ソシエダをまったく問題にしなかった(4-0)。これでチャンピオンズリーグを含む直近5試合で20試合1得点の凄まじさ。試合展開も前半2点、後半2点と危なげなく、得点も話題のMSN(メッシ、スアレス、ネイマール)がFWネイマール2、FWルイス・スアレス1、FWリオネル・メッシ1と分け合った。3-0となった後は、唯一得点がなかったメッシにアシストを集めるだけの余裕があった。バレンシアのホーム、メスタージャは簡単に勝たせてくれる場所ではないが、バルセロナファンが楽観的になるだけの理由はそろっている。キーマンはMSNとしたいところだが、そこは誰しも注目するだろうから、久しぶりに高パフォーマンスを見せ先制点と2点目の2アシストを決めたDFダニエウ・アウベスとしておこう。
バレンシアは前節セビージャに0-1で敗れた後、ヌーノ・エスピリト・サント監督が辞任。チームマネジャーのボロ氏が暫定の新監督に就任し、アシスタントには元イングランド代表のフィル・ネビルがつく。退場者を2人出し枠内シュートは1本、勝利を献上するようなみじめな負け方は、ヌーノが自らの責任を問うのに十分だった。お別れ会見に臨んだヌーノが「監督就任の挨拶時にブーイングを受けた。私が問題なのは明らか」と語っていたが、不振で今季一気に表面化したファンとクラブの対立関係には一応終止符を打たれることになった。チームのリアクションはあるだろうし勝利が最高のカンフル剤とはなるのだが、バルセロナ相手では難しい。いずれにせよ、バレンシアファンが息を詰めて見守る異常に緊張感の漂う試合にはなるだろう。キーマンは前節唯一レベルの違うプレーを見せていたキャプテン、MFダニエル・パレホ…
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(BLOGOLA編集部)
2015/12/04 12:03