プロ2年目を戦うGK吉丸絢梓。29日の練習後、「試合に絡めていないので満足とは言えない。でも、良い一年になっている」と胸を張った。
今季はアレックス氏がGKコーチに就任。「気になったことはすぐに言う」と特徴を話す吉丸は、「でも、その言うことに波がない。教えてくれようとしているのが分かるので、やりやすいですね」と多くのことを吸収している。
吉丸は宮崎・都城出身。数々の名峰がそびえる霧島連山を見て育った。名産品は芋焼酎。「実家から川を挟んだところで焼酎を造っている。その香りがすごかった」。忘れ得ぬ少年時代の原風景だ。高校で神戸U-18の門を叩いてからはや5年、その表情は引き締まり、たくましい色気がにじみ出してきた。
自らの意識の変化を実感する。「去年はやるだけで精一杯だったけど、今年は自分で考えながらやれるようになった。練習はキツいですけど、伸びた部分はある。シュートストップも長所として出して行けている。練習では、はじくことより、キャッチにこだわるようになりましたね」。日進月歩の大切な時間を、吉丸は心ゆくまで楽しんでいる。
(神戸担当 小野慶太)
2015/10/30 13:40