天皇杯1回戦・FC大阪戦(1●2)の試合中に起きた相手選手との接触で腎臓を損傷し、入院治療および退院後は経過観察していた永井龍が、27日、舞洲の練習場に“復帰”した。
試合にはフル出場し、1得点も記録した永井だが、腎臓を傷めた瞬間について、「退院して試合を見返したら、69分くらいに相手に激しくぶつかられているシーンがあって、多分、その場面だと思う」とし、「その時はアバラ(骨)が折れたかなと思いながら最後までやって、『明日病院に行こう』と思っていたら、試合後に大久保(英毅)トレーナーが『顔色がメッチャ悪いから、すぐに(病院へ)行かなアカン』と言ってくれて。病院へ着いたころには吐き気もすごくて、CTを撮ったら『腎臓損傷です。出血しています。即、入院です』と言われて。救急車で別の病院に運ばれました」と試合直後の様子を振り返った。
さらに、「僕が運ばれたのは救急の患者が運ばれてくる病院だったんですけど、診てもらったドクターによれば、『試合直後の画像はトラック事故で亡くなった人と同じだった』と。具合が良くなったあとに言われました。『下手したら死んでいたのか…。生きていて良かった』と(苦笑)。試合後すぐに病院に行かなかったらヤバかった。大久保さんは命の恩人です」と、想像以上に重症であったことを語った。
今後については、「1カ月入院したあと、退院して、経過観察しながら1カ月が経ちました。今は(室内トレーニングで)バイクを漕ぐこと、歩くことくらいしかできない。今季いっぱいはリハビリに専念します。焦らずやります」とのこと。今季中の復帰は叶わないが、まずは、大事に至らなくて本当に良かった。
(C大阪担当 小田尚史)
2015/10/27 18:05