鹿島に勝利することがいかに県内で大きな反響を呼んだか。それが分かるシーンが22日の練習前に見られた。
練習場に向かおうとしたフロントスタッフが犬の散歩をしている女性の横を通り過ぎようとしたそのとき、「天皇杯頑張ってね!」と声をかけられたのだ。練習を見学しているサポーターから声をかけられることはよくあることだが、散歩中の人に声をかけられることはほとんどなかったこと。さらにホームタウン活動で幼稚園や小学校に行った際も、子どもたちや保護者から天皇杯3回戦・鹿島戦の勝利について話しかけられるようになったそうだ。「それまで試合について話をしてくる人はあまりいなかったんですけど、最近はいろんなところで話しかけられるようになりました」とフロントスタッフはうれしそうな表情で振り返った。
水戸のレジェンド・本間幸司も「サッカー好きだけじゃなく、サッカーをあまり知らない人から声をかけられるようになりました」と“あの一戦”からの変化をひしひしと感じているという。「ホーリーホックの存在価値を結果で示すことができてよかった。水戸ホーリーホックを気にしてくれている人達がうちのチームにぐっと踏み入ってくれるキッカケになればうれしい」と、あらためて勝利の喜びを噛みしめた。
(水戸担当 佐藤拓也)
2015/10/23 13:21