明治安田J2第25節・岡山戦(2○1)で相手選手と激突して右鎖骨を骨折したGKキム・ジンヒョン。韓国での手術後、9月7日に舞洲の練習場に戻り、トレーナーとリハビリを重ねていたが、今週から全体のGK陣に混じって強度を上げたメニューに取り組んでいる。
20日、練習を終え、明るい表情で引き上げてきたキム・ジンヒョンに話を聞くと、「接触プレーはまだ思いっきりできないけど、スローインはできる。(骨折した箇所の痛みは)多少あるけど、あってもやれる。気持ちは入っている」と話し、「自分としては、来週の熊本戦(第39節)を目指したい。丹野(研太)選手もうまくやっているけど、チームの大事な時期に自分も力になりたい」と今季中の復帰についても言及した。
キム・ジンヒョンと言えば、昨季のJ2降格について、人一倍、責任を感じていた選手の一人。「去年も悔しい思いをして、今年もこの順位にいることが悔しい。自分も力になれていないことが悔しい。チームの力になりたい。(前節は)TVで見た。みんな責任感を持って頑張っているけど、結果が出ないのは去年と同じ。残り5試合、不安も出てくると思うけど、自分が盛り上げたい」と熱い気持ちを吐露した。
練習を見守ったパウロ・アウトゥオリ監督は、「丹野もいいプレーをしているし、信頼を置いている。(キム・ジンヒョンが)今季中にピッチに立つ可能性はあるが、メディカルスタッフにも相談しないといけないし、復帰について考えることはまだ早い。プロセスとしては、じょじょに、と考えている」と話した。
(C大阪担当 小田尚史)
2015/10/20 15:47