J1昇格も現実的に視野へ捉えている中、平本一樹が現在の心境、チームへの思いを語った。長くなるが、あえて今回はほとんど手を入れず紹介してみる。
「僕のなかではもうJ1でやりたいというのはない。ただ、ヴェルディがJ1に上がってくれればいい。年齢は重ねたけど、まだ体は動くので、もう少しヴェルディのためにという感じ。ヴェルディが好きですから。本当にヴェルディのためにやれればいい。若い奴らのためにも上げてあげたい。せっかくヴェルディで育って、でもヴェルディはJ2が長いし、J1でやりたいからと他のチームに行くようじゃかわいそうじゃないですか。だったら、ヴェルディがJ1にいて、そいつらがヴェルディでJ1 でやれるのが一番良いことだと思うので、そのためになんとかしてがんばっていきたい。
(東京Vにそれだけ思い入れがあるのは)育ってきたのもそうだし、いろんな人にお世話になってきた。たぶん、ヴェルディじゃなきゃクビだろうなということもけっこうあった。人間的にヴェルディに修正してもらったし、今は誰もいなくなってしまったけど、昔のフロントの人とか、後から聞いたら話なんですけど、僕を残すために色んな人に頭を下げに行ってくれたりとか。そういうのは、実はつい最近聞いた話なので。だから、申し訳ないですよね。やっぱり、恩を返す理由がヴェルディにはあるんです」
(東京V担当 石原遼一)
2015/10/14 17:42