リーグ戦で5試合ドローが続く京都だが、その間の失点はわずかに『3』と守備は安定している。なかでも特筆すべきはGK清水圭介の活躍だ。27日の明治安田J2第34節・讃岐戦(1△1)でも終盤に好セーブを連発。チームを敗戦から救う働きに、石丸清隆監督も「飛び出すタイミングが良くなった。ピンチでも『あっ、これは止めるな』と思えるシーンが増えた」と目を細めている。
その好調さを支えているのが、かつての京都の守護神・平井直人GKコーチの存在だ。「練習中も細かく指示をくれる。プロでバリバリ活躍していた平井さんから言われると、『そうだよなあ』って感じさせられます。平井さんの教えを自然に表現できるようになれば、もっと良いGKになれるはず」。清水の口からも、コーチに対する信頼感が素直にこぼれる。
リーグ戦は残り8試合。残留ラインを見据えながらの戦いが続く京都だが、良好な師弟関係を得て進化を遂げた守護神の存在は、頼もしい限りだ。
(京都担当 川瀬太補)
2015/09/30 16:33