前節・熊本戦(1△1)の失点シーンは92分、ファウルの判定から清武功暉がFKを蹴るまでの間、金沢は壁の構築なども含め「ヤバいような雰囲気を自分たちで出していた」(山藤健太)。イヤな予感は客席だけではなかったようだ。
「そう簡単にはうまくいかない現状。以前だったら、あのまま逃げ切れたかもしれない。なかなかこの流れを断ち切れない。難しい」(GK原田欽庸)。
結果、悔しい引き分けに終わったものの、「熊本戦もラインを少し落とした。バランスも良かったし、良くなっている手ごたえは感じている」と話した原田。そしてしっかりと前を向いた。「本当にここからは1試合1試合全力で戦う。まずは栃木戦で勝てれば、また良い流れが来る」。
ここ2試合は金沢らしい試合内容であり、選手もそれを感じているが、内容だけでは説得力に乏しい状況だ。だからこそ、今節・栃木戦で16試合ぶりの歓喜を信じる人々の前で“勝つこと”が強く求められる。
(金沢担当 野中拓也)
2015/09/28 20:00