18日の練習後の囲み取材で、倉田安治監督が報道陣に向かって「暗いなあ」と一喝した。報道陣からすれば降格圏に落ちたチームの状態を案じてのことだったが、倉田監督は諭すようにこう続ける。
「不安や困難に直面すれば人間は誰だって落ち込みやすいもの。そうならないように色々な話をしたり、いま積み重ねるべきこと、やるべきことを全力でやったりする姿勢が大事。僕らは今、J2の残留争いを展開しているのだけど、これは人生でいえば、一番大事な逆境を生き抜くのと同じ。ただ、人生にはもっと苦しいことはたくさんあるわけで、だからこそ、この状況をどういう精神で乗り越えられるかを会得できたら一生の財産になる。こういう経験を積むことが、今の自分たちやクラブにとって必要だから起きているのだと思うし、ここで何をつかめるかが大事なんです」
この苦しい状況を乗り越える気構えがチームにはある。あとはメディアやサポーターがどう後押しできるかだ。
(栃木担当 鈴木康浩)
2015/09/18 18:22