記者は鈴木彩貴の『肩で風を切る』感じの歩き方がずっと気になっていた。攻撃的な風貌もあり、どうしても怖い印象に。その気持ちを少し違う言葉に変えながら聞いた。
――どうしてそんなに堂々とした歩き方に?
すると鈴木は満面の笑みをたたえながら、こう答えたものだ。
「決して、威張っているわけではないのです」
――フムフム、それで?
「僕は上半身の動きは肩甲骨が、下半身の動きは骨盤がカギを握ると考えます。スムーズな動作を行なうには、肩甲骨と骨盤をニュートラルな状態に保っていることが大事。胸を張っているように見えるのは、それが僕の肩甲骨のニュートラルな状態であり、少し腰を前に押し出しているように見えるのは骨盤をニュートラルな状態にしているから。それぞれのニュートラルな状態を体に覚え込ませるために、歩く時から意識しているわけです」
ということなので皆さん、怖がらずに気安く声を掛けてみてくださいね。
(北九州担当 島田徹)
2015/09/17 16:27