「こんなに早く山形と戦えるチャンスがもらえたことは嬉しい」。GK清水健太は天皇杯2回戦での古巣・山形との対戦を楽しみに待っている。
清水は10季に渡って山形でプレー。287試合でゴールマウスを守った山形の守護神であっただけに、今回の古巣戦が特別な思いを抱く試合になることは間違いない。もちろん「楽しみ」という気持ちも大きいはずだが、少なからず心残りになる部分もあるようだ。「昨季けがしてから、ピッチにもベンチにも戻れずに山形を去ることになった」。だからこそ、今季活躍の場を移した讃岐でリーグ戦フル出場し、チームの堅守を牽引する完全復活した姿を「山形のファンに見てもらいたい」という願いは、念願にも似た強い思いとなっている。
北野誠監督も親心を見せる。「シミケン(清水)には恥をかかせられない。男にしてやらないと」と、全幅の信頼を置く“讃岐の守護神”の思いに勝利で応えるべく、必勝体制で臨むことを誓った。
(讃岐担当 松本隆志)
2015/09/04 14:23