石川は、開幕戦で宮沢(大分)とピッチ上の再会を果たすことを楽しみにしている。
「いやあ、楽しみですね。(FC東京の)サポーターも拍手すると思うし」
彼らは、以前の戦友だ。会うと、良く昔話に花が咲くらしい。
「宮さん(宮沢)が蹴って、ボクが走る。外を加地くん(G大阪)が回る…。それがあのときのFC東京の形でした。ボクのことを見なくても、ボールが出てくるんです。いまのトレンドとは違う『0か100かのサッカー』だったけど、特長はハッキリしていましたよね」
今回は、その形を大分に出させないよう注意する。
「両サイドは速いし、宮さんをフリーにさせると展開させてしまう。しっかりつぶしたい」
共に、チーム内で日本人最年長選手となった。“若い衆”を引っ張る彼らが、大分銀行ドームで相まみえることになる。
「宮さんは今年で35歳だけど、進化している。あのボールを出してもらえる走りを、ボクもまだまだ続けないと!」
宮沢の姿は、確実に石川の刺激になっている。
(FC東京担当 田中直希)
2013/03/02 00:44