監督が代わってから山村和也がボランチに本格的に転向している。今季は、明治安田J1・1stステージ2試合に先発しただけで、その実力を出し切っているとは言い難い。ここ最近では、試合を締めくくるための役目や、パワープレー要員としてしか出場機会が巡ってこなかった。確かなポテンシャルを持つ選手なだけに、ここ数シーズンは毎年のように夏場になると様々なチームからオファーが届いていた。しかし、本人はかたくなに鹿島で結果を出すことにこだわり残留してきた経緯がある。
高さだけでなく足元の技術も確か。監督からは「特長を出してほしい」と言われたそうだ。今節は、柴崎岳が東アジアカップに参加していたため主力組に入る場面も見られ、場合によっては先発の座を梅鉢貴秀と争うことに。
「ボランチはしっかり試合をつなぐポジション。ボールまわしの中心としてやることと、守備ではいちばん声が通る。しっかりやっていきたい」と述べ、意気込んでいた。
(鹿島担当 田中滋)
2015/08/10 19:27