これが“居残り組”の意地とでも言えるだろうか。あとはあす9日の中国戦を残すのみとなった東アジアカップ。浦和からは西川周作、槙野智章、武藤雄樹、興梠慎三が参加しているが、彼らにとっては10日に帰国した後、11日には新潟へ移動して12日にJリーグの試合(明治安田J1・2nd第6節)を迎えるハードスケジュールとなる。
疲労を抱えた状態になることは間違いなさそうだが、宇賀神友弥はそんな彼らに頼ろうとはしていない。宇賀神は「代表選手が帰ってきて簡単に試合に出られる状況を作りたくない。他にも良い選手が揃っているし、そういう選手が結果を残すことによって代表選手も『負けてられない』と思うと思う」と代表選手以外、さらに言えば控え組の奮闘で生まれる競争意識こそがチーム力の向上につながるとした。
彼らがいないこの期間、4試合未勝利のチームに危機感と緊張感を持たせるべく奮闘している副キャプテン。相手だけでなく、良い意味でチーム内でも“勝負”する。
(浦和担当 菊地正典)
2015/08/08 19:20