奥埜博亮は、自らとチームの好不調のバロメーターの一つとして、“距離感”という言葉をよく口にする。
仙台は明治安田J2・2ndステージ第1節・広島戦(3●4)では、その前の流れを引き継いで3得点できたものの、その後の3試合での得点はわずか『1』。このことについて「ボールを取ったときに互いの距離感が悪くなってしまうことが多かった。近付くべきときに互いの距離が遠いままで、パスの距離が長くなってしまうとミスが出やすくなります」。攻撃の連動性や厚みを生み出すには、ボールを奪って素早く攻撃に切り替えたときに、連動しやすい距離のポジションを互いにとらなければならない。
奥埜は豊富な運動量を生かし、攻撃時は味方の間に入ってパスの結節点になることも得意だ。「間延びしたり単調になったりしないように、ときには個人でもしかけながら、ボールを取ったら味方と良い距離感でプレーできるようにしたい」と、次節(J1・2nd第5節・FC東京戦)に向けて意気込む。
(仙台担当 板垣晴朗)
2015/07/27 18:34