26日の明治安田J2第26節・徳島戦へ向けた非公開練習後、取材に応じた森下仁之監督は、直近の5引き分けを振り返ったあと、「少しサービスしますか?」と笑ったのちに重大発表を行った。
「21位との勝ち点差と、(残り)試合数が逆転した。18ポイントと離れていて、残り試合が17試合になった。(開幕当初の)目標勝ち点48には届いていませんが、停滞感を払拭させるためにも、具体的なものは言いませんけど、今よりももっと上を目指してやっていきたい」(森下監督)。
これまで金沢は上位争いを演じても尚、目指すべきものは「J2残留」だと言い続けてきた。それは開幕前から一貫しており、ブレることはなかった。しかし、いまは残留をほぼ決めたとも言える勝ち点を積み上げている。さらに現在6戦勝ちなし、5戦連続ドローの停滞感を打ち破る狙いもある。
「最初に持っていた自分たちの強み。例えばリーグ(J2)で戦うフレッシュさや挑戦する気持ち。いまの順位の中で、目標を下に見ていた(残留)ので、そういったものが足りないのかな」。ただし、目標を上方修正したからといって「ゲームの結果が良くなるかどうかは分からない」のも事実。だからこそ明日の徳島戦は大事な試合になる。
森下監督は具体的な目標について問われると言葉を濁した。だが、「自動○○やなんとかオフ。どうせなら上目指してやりたい」とプレーオフ圏内以上が新たな目標だ。
そして、「もう『残留』は言いません」。森下監督は、おなじみのフレーズに別れを告げた。
(金沢担当 野中拓也)
2015/07/25 16:36