東京Vはセットプレーからの得点が少なく、失点が多いチームだ。明治安田J2第18節終了時点で総得点『20』のうちセットプレーからの得点は『5』、逆に総失点『18』のうちセットプレーからの失点は『13』である。
ただ、安在和樹の左足はその傾向を変えようとしている。最近の試合では中後雅喜が合わせる側に入ることが多く、キッカーを務める回数が増えている中、第16節・栃木戦、第17節・岡山戦と続けてセットプレーから得点を演出した。前節・愛媛戦ではそれが途切れたが、触れば一点というようなボールは供給しており、「合わせるFKは合ってきた感じがするし、自分も試合のときは毎回イメージのところに蹴れている」(安在)。
これまでチームの弱点であった部分を逆に武器にしようとしている安在。「ウチはセットプレーがあまり強くない感じ。そこで自分が力を出せれば得点力もアップすると思うし、これからどんどん(ゴールが)取れれば(いい)」と言葉に力を込めた。
(東京V担当 石原遼一)
2015/06/21 07:00