今季加入したドウグラスは、ここまでチーム最多の5得点を奪う活躍を見せて日に日に存在感を高めている。広島が開幕前の低評価を覆して2位につけている要因の一つに、ドウグラスがフィットしたことは確実に挙がってくるだろう。
「予想以上に早く溶け込んでくれた」と言う森保一監督は、ブラジル人アタッカーの強さや高さに加えて献身性を高く評価する。「本当にチームためにプレーしてくれる」と頬を緩ませる指揮官は、「そこは徳島で伸二さんに叩き込まれたんでしょう」とニヤリと笑った。徳島時代の蓄積が現在の活躍につながっているのは間違いない。
ともかく真面目な好漢である。広島のレジェンド・佐藤寿人がJ1・J2通算200得点まであと1得点に迫って迎える今節の山形戦。ドウグラスは「素晴らしい記録ですし、彼の素晴らしいクオリティについて、私が言うことはありません。200得点のアシストができたらいいなと思います」と殊勝に語っている。
(広島担当 寺田弘幸)
2015/06/17 19:26