栃木が次節(明治安田J2第16節)の相手、東京Vと味スタで対戦するとドローが多く、勝利した試合は06年の天皇杯まで遡る。スコアは1対0。得点者は吉田賢太郎。現トップチームコーチだ。
「その試合まだ引っ張り出します?(笑)」
東京Vに主導権を握られながらも速攻からチャンスを作り、奪ったCKのこぼれ球をエース吉田が押し込んだ試合。
「あれは“ごっつあんゴール”でした。ただ、FWは『ここに来るんじゃないかな?』と予測しながらプレーするものだし、調子がいいときはそれがズバズバ当たる。味方がクロスを上げるフォームで『ニアだ!』とか」
教えられる感覚ではないことは重々承知している。
「大事なのは選手自身が『もっとゴールが取りたい!』という気持ちを突き詰めて、研ぎ澄ませていった先にある感覚というか」
それは5試合連続ドローという現状を打ち破るための感覚だ。
(栃木担当 鈴木康浩)
2015/05/30 07:00