明治安田J1第12節・松本山雅戦へ向けたトレーニングがスタートした13日、前節・清水戦の後半、左ウイングバックに入りチームに勢いをもたらした奥井諒が魅せた。
この日実施されたシュート練習でも左ウイングバックを務め、ゴール前に飛び込むチームメートへ、左足で高質のクロスを矢継ぎ早に送り込んだ。
奥井は「大学時代はずっと左サイドハーフ。攻撃はむしろ左のほうが良いですね」という。清水戦の後半は当初、右ウイングバックを務めていた高橋峻希が左に回り、奥井が右ウイングバックに入ることが予想された。だが、実際は奥井が自身初の左ウイングバックを務め、自ら「左でもやれる」と指揮官に訴えたようだ。その意向を汲んだ指揮官により、「左ウイングバック奥井」という新たな形が誕生した。
奥井は「両方できれば引き出しが増える。寿命は長くなりますよ」と笑いつつ、「両方を高いレベルでできるようにして、自分の強みにしていきたい」と意気込み。高橋峻も左右のウイングバックで高いパフォーマンスを維持する中、チームの形はさらに増してきたようだ。
(神戸担当 小野慶太)
2015/05/14 13:51