なんとしてでもセットプレーからの失点を止める気概が感じられた。セットプレーを与えたとき、伝統的にマンツーマンで守ってきた鹿島だが、8日の練習で、トニーニョ・セレーゾ監督はゾーンディフェンスに取り組んだ。これまでは、マンツーマンで守り前線にはスピードの速い選手を置いて反転速攻を狙ってきたが、先のACL・FCソウル戦(2●3)でセットプレーから2失点したように、今季はリスタートからの失点が多く、今季はここまでの公式戦16試合すべてで失点している。
「カウンターはできないかもしれないけれど、まずは失点しないことを考えよう」
セレーゾ監督は、選手にそう呼びかけながら練習に向かわせていた。
実際の試合でゾーンを敷くのかはわからないが、いまのセットプレーでの失点はマークを捕まえるのに集中するあまりボールを見ていない選手が続出することが問題の一つでもある。セットプレーに強さを持つFC東京を抑えるためにも、選手の意識を変える良い取組かもしれない。
(鹿島担当 田中滋)
2015/05/09 07:00