FC東京にはいま、“ヨッチフィーバー”が吹き荒れている。
9日に行われた日本対ベネズエラ戦で、アギーレジャパン第1号ゴールにして自身代表初得点を決めた武藤嘉紀。翌10日にFC東京の練習に復帰したが、以降も多くの取材陣やファンが訪れ、武藤は引っ張りだこ状態。チームメートはプロ1年目のルーキーが一気にスターダムにのし上がったこの状況を、毎日面白がっては武藤をイジっている。
普段、同じ攻撃陣としてプレーする河野広貴もその一人。「ヨッチフィーバーですか?もう、からかってやっていますよ(笑)」と後輩をかわいがっているようだ。
「でもチームのみんなが本当に喜んでいるし、僕らもヨッチ(武藤)から刺激をもらった」と、大きな活躍をしたことはしっかりと認め、称賛もしている。
しかし、河野は“らしい”言葉で武藤に向けたメッセージも残した。
「でも、チームでは今までどおりプレーしてもらいますよ。守備もやらせるし、走ってもらうし。あれ(親しみを込めての表現)がいると、やっぱりチームは違うし。一人でもどんどん相手に向かっていける。まあ、僕らもあいつには点を取らせてあげたい」
厳しくも、愛のあるコメントを語った河野。それを聞いた武藤は、こう答えた。
「いつもどおり?もちろん!当然です!でも河野くんは本当はすごくやさしいんですよ。だから期待に応えられるように頑張りたいです」
今節のJ1第23節・神戸戦。FC東京の攻撃陣をけん引する武藤と河野の名コンビに、注目が集まる。
(FC東京担当 西川結城)
2014/09/12 07:00