明治安田J2第9節・長崎戦(1○0)で61分、美しいFKで直接ゴールネットを揺らし決勝点を挙げたキム・ジョンヒョン。試合後、キックの直前に田坂和昭監督から指示があったことを明かした。
「最初はチームメートの頭に合わせるボールを蹴るつもりだったけど、ボールをセットしたとき監督が背後から『直接狙え』と言ったので、そういうふうに蹴りました」
田坂監督に確かめると「テクニカルエリアに立っていたとき、ちょうどFKの位置とゴールとを結んだ線上だったので相手GKがよく見えた。その視線から、密集に合わせてくるボールを予測して準備していることが読めたので、その場でジョンヒョンに指示を出した。アイツがよく決めてくれた」とのこと。
ゴールの瞬間、キム・ジョンヒョンは田坂監督の下へ駆け寄り、二人は思い切り抱き合った。スカパー!中継で解説を務めた木藤健太氏も「大分の勝利に対する執念があのFKに凝縮されていた」と振り返った一閃だった。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2015/04/28 18:53