前節・熊本戦(3◯0)では、颯爽と駆け抜ける染矢一樹のプレー姿が強く印象に残ったサポーターも多いのではないだろうか。ただ、本人はノーゴールへ終わったことへの悔いを語り、自身の役割を再認識していた。
「点を決めてないんで心残りがありますし、もっと相手の背後を狙っていかないと。足元で受けて仕事ができる選手はいっぱいいて、そういう選手ができない仕事を監督は自分に求めていると思うんで、もっと徹底してやっていきたい」。
これから始まる連戦は染矢の走力がチームの大きな力になるだろう。しかし肉体的な負担は大きい。コンディション調整の秘訣を聞くと、染矢らしい答えが返ってきた。
「余計なことはせずに、しっかりと練習して、しっかりと飯食って、しっかりと休むこと。それだけですよ。僕は考え込んだらダメなタイプなんで、なにもかも本能でやるようにしてますから」。
さわやかな笑みを浮かべた染矢に、なんとも言えない頼もしさを感じた。
(岡山担当 寺田弘幸)
2015/04/23 19:08