ずっとイジり続けていた金井貢史(左)と、まんざらでもなさそうな栗山直樹
「顔でか!」「お前ヒザ怪我したのに顔が腫れてるぞ!!」
ムードメーカー金井貢史はいつも大抵うるさいが、オフ明けのフィジカルトレーニングの辛さを紛らわせるためか、この日は3割増しでうるさい。イジられていたのは今年大卒3年目のDF栗山直樹である。
専修大4年時に左ひざ前十字じん帯断裂の大けがを負った栗山は、千葉加入後もけがに悩まされた。公式戦出場のないまま昨年夏に明治安田J3所属の町田へレンタルに出され、そこで今度は右前十字じん帯断裂。そのリハビリがようやく終わり、今月は完全合流している。孤独なリハビリに耐えてきただけに、「みんなと一緒に練習できるだけで楽しいんです」と、金井のイジりも大歓迎だ。
現在、ユースから加入したルーキー浦田樹が負傷で離脱中だが、「なるべく話しかけたり、送り迎えしてやったり」と栗山が世話を焼いているのは、けがの辛さをだれよりも知っているから。「あとは試合に出なきゃいけない」と、心優しきディフェンダーは3年目の公式戦初出場へ向けてトレーニングに励む。
(千葉担当 芥川和久)
2015/04/23 07:00