一つ乗り越えても、また次の壁が待っている。自他が飛躍を期待する中で3年目のシーズンに突入した浅野拓磨は、もがき苦しんでいる。
8日のナビスコカップ・湘南戦で2得点を奪い、12日の名古屋戦は「絶対に点を決めたい」と勇んだが、失点につながるパスミスを犯し、ミスを取り返すことはできなかった。「悔しいだけで終わった」と振り返った浅野だが、決してうつむいてはいない。
「入らないなら、入るまでチャンスを作り続ければいいと思っている。マイナスに考えるんじゃなくて、どんどんゴールへ向かっていきたい」と、前を見つめて語った。
18日は4試合連続完封中で首位に立つF東京が相手。大きな壁が待ち受けているが、臆する様子はない。「失点していないチームに得点できれば自分の力になる。本当にゴールだけ見てがむしゃらにやるだけだと思います」。
20歳のアタッカーは血気盛んに真正面からぶつかっていく。
(広島担当 寺田弘幸)
2015/04/15 18:23