石川県生まれ星稜高出身の北一真にとって、地元金沢での試合(明治安田J2第6節/1●2)は特別。感慨深い思いで故郷のスタジアムに凱旋した北だったが、そこにはサプライズが待っていた。キックオフ前、彼の名前がアナウンスされると、金沢サポーターから大きな拍手が起こったという。
「金沢が去年J2昇格を決めたことは素直にうれしかった。ただ自分は一度も地元でプレーしたことはなかったですし(自分のことを)知っている人は少ないと思っていたので本当にうれしかったです」(北)
試合は、群馬が先制したもののその後に2失点して逆転負け。10日の練習を終えた北は「地元の人に声をかけてもらったのに出場できなかったことは悔しいです。プレーで感謝を伝えられなかったので地元の方々に、『ありがとう』と伝えたいです」と汗をぬぐった。
地元の温かい声から力をもらった北は、後輩富居大樹に譲っているレギュラーポジションを奪い返すために黙々と練習に励んでいる。
(群馬担当 伊藤寿学)
2015/04/10 20:11