今季、新潟への期限付き移籍を延長した山本康裕は、開幕戦からチームの攻撃の要ともいえる活躍を見せている。自らも得点を挙げ、勝利した明治安田J1第3節・柏戦(3〇2)では、走行距離、スプリント数ともチーム内トップを記録(トラッキングデータより)。持ち味の運動量と推進力をフルに発揮していることを物語っている。
ただし本人は「90分間走り続けるのは、プロである以上は使命だと思っているし、当たり前のこと」とあっさり。「僕自身、勝たないと満足を得られないタイプ」と、勝利のために全力を注ぐだけだ。
今季初の連勝がかかる今節の相手は、山本が昨季、新潟へ移籍後初ゴールを決めた川崎F(2014第27節・3〇0)。見せるのは攻めの姿勢。「新潟にはまだしたたかさが足りない。ゴールに向かう姿勢を持ち続けて、リードしていても攻めたてたい」。
チームがもっと強くなるため、勝ち続けるために必要なメンタリティも、自らのプレーで示す。
(新潟担当 野本桂子)
2015/04/02 07:00