21日、今季の始動日である19日に現役引退を発表した新井場徹が舞洲の練習場に姿を見せた。全体練習が終わった後は、新井場を「一生、僕の師匠」と話す武田博行など、色々な選手と談笑し、鹿島時代に監督と選手の間柄だったパウロ・アウトゥオリ監督と話をする場面もあった。
新井場は2013年にC大阪へ移籍。2014シーズンが終わった今オフ、契約満了となった。「(その後)色々と可能性を探っていた部分もあった。(関西圏だけではなく?)うん。まぁ色んなことを考えて、この決断に至りました」とその後の経緯を語った。C大阪とは昨年12月28日に舞洲のクラブハウスにて行われた契約更改交渉の以前から、「(契約のことも含めて)色んな話はしていた」(新井場)という。
引退について、「今はまだ実感がない。思ったほど、どうってことなかったかな(笑)自分の中では、何が大きく変わったのかは分からんっていうか」と話す通り、“現役感”を漂わせていた。「まだまだ(選手を)やれそう」だと伝えると、「サッカー界が必要としていなかった、ってことよ(笑)」と笑い飛ばされた。
C大阪へ移籍後は出場機会も少なく、思い描いていた2年間ではなかったかも知れない。それでも、鹿島のリーグ3連覇を不動の左サイドバックとして支えるなど、J1通算423試合という数字(カップ戦なども含めると600試合に近い)は燦然と輝く立派な記録。そのキャラクターも含め、心に深く突きささる、偉大なプレーヤーだった。
今後については、「まだ何も決めていない。プー太郎やから(笑)」とのことだが、ひとまず、2015 年度のC大阪サポーターズコンベンションにて挨拶の場が設けられる予定となっている。
(C大阪担当 小田尚史)
2015/01/21 20:11