FC東京戦の後半に存在感を見せたのが抜群の走力を持つ藤春廣輝選手でした。本来は言わずとしれた攻撃的SBですが、中断明け後の試合では追う展開の中で一つ前目の攻撃的MFとして、攻撃のアクセントに。
FC東京戦でも50mを5.8秒で駆け抜けるスピードで、相手陣内に再三切り込みました。「やっぱり前のポジションは楽しいですね」。大学時代にSBにコンバートされるまでは攻撃的MFだっただけに、守備のタスクが軽減される攻撃的MFにもやりがいを見せる藤春選手。松波正信監督も「後ろに守りで安定した選手を置けば、どんどん前に行ける」と今野泰幸選手を左SBに配置し、その推進力に期待します。
FC東京戦では左サイドのみならず、時に右サイドにも姿を見せた藤春選手ですが「前にスペースがあれば、走りたがってしまう(笑)。勝手に足が動くので仕方ないです」。
スピードのみならず、抜群のタフさあってこその「戦術藤春」。夏場の過酷な戦いで、相手チームを手こずらせるオプションになりそうです。
(G大阪担当 下薗昌記)
2012/07/13 21:25