押谷祐樹は前節・熊本戦(1△1)で自身初となる二桁得点を達成した。過去3シーズン9点で終わってきただけに達成感の大きなシーズンになったかと思われるが、押谷は「苦しんだ一年だった」と振り返る。
「今年は小豆島キャンプから帰ってきて初日の練習でケガしてしまった。その時から嫌な予感がありましたし、途中まではいいシーズンだとまったく思えなかった。だから、10点取ったとはいえ、プロになってから一番ツラいシーズンだったなって思います」。
終盤に調子を上げてゴールを量産したが、苦しんできた日々の方が圧倒的に長かったことが押谷の頭からは離れないようだった。しかし、「そういう中でずっと越えられなかった9点の壁を乗り越えられたことは、今後の自分をいい方向に向かわせてくれると思う」と、確かな自信をつかんでいることも伺わせた。
押谷は「来季も最低10点は取りたい」と、さっそく目標を打ち立てている。
(岡山担当 寺田弘幸)
2014/11/20 18:30