
甲府は川崎、C大阪に連勝し、残留に大きく前進して中断期間に入った。しかし「ものすごく警戒しなければいけない」と楽観ムードに敢えて釘を刺すのが、城福浩監督である。
城福監督は「前回の中断期も実はリーグ戦、ナビスコとすごく良い状態で終わって、このまま続いたらいいのにという感じで入ったんですよ」と第14節後の1ヵ月半を振り返る。甲府は第14節・柏戦を3-0と快勝し、ナビスコカップ予選リーグも素晴らしい3試合で“中締め”したが、中断明けの第15節・G大阪戦(0●2)から8戦勝ちなしの難局に入ってしまった。「その好調さが維持できていると思って(再開後の試合に)何となく入るのは大間違い」と指揮官は警告する。
甲府が第31節までに積み重ねた勝ち点は『36』。残留争いはなお13位・甲府から17位・C大阪までが勝ち点6差という接戦で、勝ち点を自力で積まない限りはおそらく残留もない。城福監督は「ほかのことに惑わされない、周りの一喜一憂に惑わされない、周りの安堵感に惑わされない…、それに尽きると思います」と、自チームの取り組みに集中する姿勢を強調していた。
(甲府担当 大島和人)
2014/11/13 18:48