「おもいっきり押されたんですよね。PKだと思いました」。小林悠は前節・鳥栖戦(2○0)のあるシーンを振り返る。しかし、そのとき笛はなることがなかったのだが、試合後にビデオを見てその真相が分かったという。
「押したの、(田中)裕介だったんですよね」
実はそのシーンとは49分の先制点の場面。レナトのクロスがファーサイドの密集地帯に放られた。そこにいたのは小林と田中で、結果的に田中がコントロールをしてネットに突き刺したというもの。スコアラーとなった田中は「上がった瞬間、“これは俺に来るな”と。でも、(小林)悠が目の前にいて、触るか触らないかというところだったので、思わず悠に手を出して突き飛ばしてしまいました(笑)」と語った。
リーグ戦初ゴールのチャンスをしっかりとものにしたわけだが、味方に手を出して(?)までゴールを奪おうとする貪欲さはさすが、元FWである。ちなみに中学時代は小林がトップ下、田中がFWで二人で得点を上げる試合も多かったのだとか。
(川崎F担当 竹中玲央奈)
2014/10/24 18:44