完全復活の日もそう遠くなさそうな雰囲気は醸し出している。MF山田直輝は10日の練習後、「体はだいぶ動くようになってきたし、練習ではだいぶ自分が思っているプレーができるようになった」と話した。その言葉どおり、ここ数週間はチャンスメークやフィニッシュワークに絡む回数が明らかに増えている。「コンディションが上がる前はそう思える日が少なかったし、細かい筋肉が動いてなくて、自分の持ち味でもある一歩目がなかなか出なかった。でも、いまはそれが出るようになった」。
プレーはもちろん、「コンディションが上がる前」といまの山田の大きな違いはその表情だ。以前は表情が冴えないことが多かったが、いまはベンチ入りする試合も増え、9月20日の第24節・柏戦(3○1)に出場したこともあるだろう、話をしている際に笑顔を見せることが増えた。
今季は残り7試合。チャンスはそう多くないかもしれないが、結果でサポーターを沸かせることはできるか。それを最も待ち望んでいるのが山田自身であることは間違いないはずだ。
(浦和担当 菊地正典)
2014/10/10 17:25