若き日の自分と、経験値を増したいまの自分。どれだけサッカー選手として厚みが増したのか。本間勲にとって今節の群馬戦は、その発表の舞台となる。群馬のベンチには新潟時代に「凄くお世話になった先輩」秋葉忠宏監督と船越優蔵コーチがいるからだ。
実際に肌を合わせるわけではないが、「(二人には)いろいろと教わった部分がある。それプラス、自分もほかの監督や先輩から学んだこともあるので、それを出したい」と、先輩たちにプレーで恩返しする気概に満ちている。親交が深いことから二人が率いる群馬の映像を「気にしてみていた」という本間はその印象を、「ボールを大事にする」と話し、「(ボールを)奪えればチャンスになるので、そこは狙っていきたい」と続け、栃木が得意とするショートカウンターの起点になることを思い描いている。
前節の山形戦(1△1)の先制弾は本間の鋭いクサビがスイッチとなり、複数人が連動して生まれた。今節も本間を始点に攻撃を仕掛けたい。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/09/26 17:00