鹿島の攻撃陣が好調だ。目下、22試合で43得点をあげリーグNO.1。あと1点あれば1試合2得点というすばらしい得点力を誇る。昨季は34試合で60得点だった攻撃にさらに磨きがかかっている。
自身も守備的なポジションの選手だったことや、守備戦術が発達したイタリアでプレーしてきたせいか堅守のイメージが強いトニーニョ・セレーゾ監督だが、そのサッカーは攻撃志向が強い。まだ2ステージ制だった01年のセカンドステージでは15試合で36得点と攻撃力を爆発させている。
日々の練習においても通常の戦術練習が終わったあとに1時間ほどのシュート練習を課すことはざら。それもただのシュートだけではなくゴール前を崩す動きを入れてからのシュート練習が多い。中盤のボランチからサイドに展開し、再びゴール前に飛び込んだボランチがシュートするといったメニューは、何度となく繰り返されてきた。
代表デビュー戦で初ゴールを決めた柴崎岳の得点も、そうした日々の努力の賜物と言えるだろう。
(鹿島担当 田中滋)
2014/09/11 20:58