甲府は27日、キリノとの契約を発表した。キリノは日本(札幌、湘南)で3年半のプレー経験を持ち、Jリーグ通算30得点を記録しているFWだ。
キリノは今年2月にUAEのアル・シャアブを退団後は所属クラブがなく、実戦やチーム練習から遠ざかる期間が半年に及んでいた。しかし27日の練習では全体メニューに入り、紅白戦でもプレー。また調整途上ながら、甲府が残留を賭けて戦う終盤戦において、貴重な戦力として期待されている。
城福浩監督は彼のコンディションについては慎重に評価しつつも、「いまバリバリやっている選手を、日本人だろうがアジア枠だろうが、取れるという予算はなかった。残る資金を何に使えばいいのかといったときに、このクラブはどこかでリスクを取らなければいけない。彼のコンディションと言うところに僕らはリスクを負った」と獲得に至った経緯を説明している。
キリノはブラジル生まれで、U-20などのブラジル代表でもプレーしている選手だが、先々週に東ティモール国籍を取得し、アジア枠での登録となる。
(甲府担当 大島和人)
2014/08/27 17:01