J1第21節・徳島戦(1●2)は、自分たちのミスからリズムを失い敗戦。
3日前の天皇杯3回戦・長崎戦(1●2)に続くホームでの黒星に、試合後のスタジアムからはブーイングが起こった。悔しさにうつむきながら、トラックを1周する選手たち。
その中で、田中亜土夢だけは顔を上げ、スタンドの1人ひとりと向き合うように歩いていたのが印象的だった。「しっかり、サポーターの気持ちを受け止めないといけないと思った」というのがその心境。厳しい声にも、温かな励ましにも、真摯な表情を向けて応え続けた。
「観に来てくれたサポーターを楽しませることが、僕らの役目。そのためには、自分たちがサッカーを楽しんでやること」と考える。停滞したムードを打開するためにも、「練習から言えることは言い合って、高め合いたい」と田中亜。
次節のJ1第22節・G大阪戦は警告累積で大井健太郎とレオ・シルバという2人の司令塔を欠くが、自らの声とアグレッシブなプレーで、チームを活気づけていくつもりだ。
(新潟担当 野本桂子)
2014/08/27 07:00