前節(J1第19節・新潟戦/1○0)で後半戦の初勝利を遂げた神戸。
12日、試合を振り返った安達亮監督は、「やりたいゲームをして勝ったわけじゃない」と手厳しかった。ここ最近、練習場で厳しい声を飛ばすことの多い安達監督は、選手たちにこう伝えたそうだ。「自分自身ではなく、チームが勝つことに重きを置いてほしい。それは練習もそうだし、寝ることも、ご飯を食べることもそう。勝ち点3のために行動、生活してほしい」と。
神戸には今季、“やりたいサッカー”があり、それは間違いなく前半戦の快進撃のエネルギーになってきた。ただ同時に“やるべき事”があり、それをピッチで表現できずに勝ち点3を逃し続ければ、“やりたいサッカー”を継続する障害になりかねない。表裏の関係にある“やりたい事”と“やるべき事”の意味を今一度、指揮官はピッチに落とし込んだ。安達監督は続けた。「自分も含めてエゴを出し過ぎないように。いまは下まで行って、上がっている途中。勝ち点3に強い気持ちでこだわりたい」。
神戸は1勝に浮かれることなく、J1第20節・柏戦の勝利に照準を据えた。
(神戸担当 小野慶太)
2014/08/13 07:00