9日のJ1第19節・鳥栖戦で、宮原和也のリーグ戦初先発が濃厚となった。塩谷司は練習中に足首を痛めて別メニュー調整が続き、ファン・ソッコは離脱中。18歳に大役が回ってきた格好だが、「クレバーな守備ができる選手」と能力を買っている森保一監督は、「自信を付けてきていて、チャレンジするんだという姿勢がすごく伝わってくる」と語る。これまでも経験の浅い選手を臆することなくピッチに送ってきた指揮官に、迷いは見られなかった。
本人も、臆する様子はまったくない。
「普段どおりにやりたいです。自分的には相手が前からプレッシャーに来てもやれると思うし、チャンスがあれば上がっていきたい」と攻撃的なプレーを心掛けていることを語り、フィジカル的に強い鳥栖のアタッカーに対しても「たとえ競り負けても、身体をぶつけるってことが大事。楽しんでやりたいです」と話した。
広島の下部組織で育って各世代の代表にも名を連ねてきた逸材は、9日に大きな一歩を踏み出す。
(広島担当 寺田弘幸)
2014/08/08 22:09