FWラドンチッチを組み込み戦術を一部アレンジして1カ月。その後の戦績は1勝2分1敗だが、いずれも新戦力が絡んで勝ち点をつかんでいる。
韓国暮らしの長かったモンテネグロ人の独特のノリに戸惑いつつも、チームメートは献身的にコミュニケーション。昨季、ロドリゴ・マンシャの加入時にも「外国籍選手がなじむかどうかは、周囲がどれだけ合わせられるか次第」と豊富な経験から語った主将の高木和道は「試合を重ねるごとによくなっている」と辛抱強く現状を見守る。
ただ、ストロングポイントが明確なぶん、対策もされやすい。「ラドン(ラドンチッチ)へのマークは試合ごとに厳しくなっている」と分析するのは松本昌也。今季は進んでフィジカル強化に努めて球際で強さを発揮し、特にここ数試合は松本怜との連係で右サイドから好機を作っている。
「ラドンをサポートし、彼が空けたスペースに入り込めばチャンスになる」
攻撃にバリエーションをもたらす若きアタッカーが、新戦力と力を合わせゴールを狙う。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2014/08/08 21:43