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　2-0で勝ったJ2第25節の札幌戦で今季初出場を果たしたのがDF多田高行。負傷が続いたためにこの時期での『初』となったのだが、4分間のプレーも「楽しかった」と笑顔。

　そして、「ドリブルでしかけるプレーをしたあとに、スタンドが沸いてくれて、そして僕の名前を呼ぶ声が聞こえたことがうれしかった。ホント、応援してくださる方たちがいることに感謝の一言です」と、さらに笑顔。

　チャンスがあればしかけ、押し込まれたらボールを落ち着かせる。さらに終盤なので札幌のロングボールも増えるだろうから、その対応を。そんな柱谷幸一監督からの指示を受けてピッチに立ち、それを見事に実践。久しぶりの出場にも関わらず、とても落ち着いたプレーぶりだったことを聞いてみると…。

「約8カ月ぶりのリーグ戦出場でしたが、確かに緊張することもなく普段どおりにプレーできました。ここまでリーグ戦で70試合近くプレーしているので、その経験が生きたんだと思いますし、あとは、『やるべきことをやるだけ』、『まず戦うこと』という気持ちの上での軸がはっきりしていることも冷静でいられた要因かもしれません」と、今度は多少はにかみながらの笑顔。

　笑顔、笑顔の多田だが、次の目標は、と聞くと表情をキリリと引き締めてこう言った。

「先発出場です!」