「まるで、パリやローマに初めて行った日本人旅行者のようだったぞ!」
柱谷幸一監督が選手たちに向かって放ったこの言葉、果たして何のことだと思いますか。実はこれ、第4節の札幌戦を振り返った際のモノ。勝敗の行方を左右した最初の失点は、札幌の砂川誠に素早くFKを蹴られると内村圭宏にまんまと最終ラインの背後を突かれ、そのまま決められた。
この場面を、「まあ、少しの時間と距離だから大丈夫だろう」と、荷物から離れた瞬間に置きびきにあってしまう旅慣れない日本人旅行者に例えたのだった。
「常に危険性があると意識していれば、荷物は自分の足の間に置くようになる。それと同じく、試合中は常にアラート(警戒態勢)な状態にしておいて、事態に機敏に対応しなくちゃいけない」と、柱谷監督はあらためて選手たちに伝えた。未勝利で難しい相手となる讃岐との今節では、選手はきっと旅慣れた旅行者のような振る舞いを見せてくれるはずだ。
(北九州担当 島田徹)
2014/03/27 19:13