30日の練習を終えた山梨大医学部グラウンドでは、怪しい行動をとる選手が相次いだ。彼らが欲していたのは桃。ジューシーでスイートでよく冷えた山梨県産の桃である。
ある選手は氷しか入っていないクーラーボックスを空けてしばし呆然。クリスティアーノはスタッフに「モモ」と催促していたが、ないと知って露骨に顔をしかめる。甲府盆地の猛暑、激しいトレーニングを乗り越えるために、桃はチームにとって必要不可欠な戦力となっていた。
そんな様子を可哀想に思ったのか、それとも選手たちのモチベーション低下を懸念したのか――。31日の練習場には、海野一幸会長の差し入れた山梨県産の桃が5箱運び込まれ、再び選手のメンタルを潤していた。時まさに桃の旬オブ旬。水野晃樹は「今日のは甘い。すごく甘い」と真顔でかぶりついていた。
(甲府担当 大島和人)
2014/07/31 18:19