東京Vの守備を支える井林章の特長と言えば、誰もが高さだと思うはずだ。しかし、身長は179cmとそれほど大きいわけではない。
「駆け引きがすべてだと思っている。自分自身は体が強くないので、それを補う動きをして弱い部分をカバーしている」(井林)。それは昔から継続している部分であるとも話した。
そして高さで勝つために大事なことは「相手の特長を出させないこと、ジャンプ力のある相手には飛ばさせない。体の強い選手には落下地点に入れさせない」(井林)ことだという。
そして、記者が「実際に体が大きくないのに、いつもすごいと思っていました」と話を振ると、「それが売りなんでね(笑)」と笑顔を見せた。
相手の特長を消すために、井林が相手FW陣にどのような駆け引きをしかけていくのか。それを試合観戦における一つの楽しみにしても面白いだろう。
(東京V担当 柴原貴彦)
2014/07/29 19:05